認知症にも効く!?脳を守るエゴマ油の効能

えごまとは、青シソとよく似た葉を持つ植物です。
このえごまの種子から搾った油がえごま油です。
その昔は灯明油や防水などのための塗装用油として使用されていましたが、現在では食用として使用されるのが一般的です。

そして最近では、認知症に対して効能があることが明らかにされ、高い注目を集めています。
認知症には様々なタイプがあります。
そしてその中には、脳の神経細胞が死滅してしまうことを原因として発症するタイプのものも含まれます。
脳の神経細胞が死滅してしまう原因は加齢やストレスなど様々ですが、一度、死滅してしまうと再生されることはありません。
脳の神経細胞は記憶や情報伝達には欠かすことができない役割を果たしているため、それが死滅することは、そうした能力にも衰えが出てきて認知症につながると言うわけです。
ですから、この脳神経細胞の死滅を防ぐことが、認知症予防や改善のためには重要なことと言えます。

脳神経細胞の数を維持するためには、EPAやDHAなどの栄養素の作用を受け、それを活性化させることが効果的だとされています。
このEPAやDHAは青魚などの限られた食材にしか含まれていない栄養です。
しかしえごま油に含まれているαリノレン酸と言う成分は、体内で分解されるとEPAやDHAを生み出すと言うことが明らかになっています。
ですから、えごま油を摂取することでEPAやDHAと言った栄養素を摂取しているのと同様の効能を期待できると言うわけです。
そしてこれが、えごま油が認知症に対して効能があるとされている理由です。

もちろん、えごま油以外の食品にもαリノレン酸は含まれています。
しかしその含有割合を、同じく油と言う食品内で比較してみても、ごま油は0.3%、コーン油は1.4%、大豆油は6.4%であるのに対し、えごま油は60%と群を抜いています。
ですからやはり、効率よくαリノレン酸を摂取したいのであれば、えごま油を利用するのが推奨されています。

ただしαリノレン酸は熱に弱いと言う性質を持っています。
ですから認知症に対する効能を求める場合には、えごま油を加熱しないで使用、摂取することが求められます。