加熱は禁止?えごま油の使い方で気をつけるポイント

体にいい油として、テレビでもよく取り上げられ話題のえごま油。

えごまはシソ科の植物で、その種子から採ったものがえごま油です。
えごまは東南アジア原産で、日本ではゴマよりも古くから栽培され、利用されてきました。
その葉はしそに似ており、韓国料理では肉料理の付け合わせや漬物によく用いられています。

えごま油は、人の体内で作れない必須脂肪酸のαリノレン酸を多く含んでいます。
また、魚油と同じくオメガ3脂肪酸系の油で、美容や健康を支える食材として注目されています。
αリノレン酸は血液をサラサラにする効果が知られています。
また、摂取すると体内でEPAやDHAに変化して脳を活発化させるため、認知症やうつ病などに対する効果も期待されています。

えごま油の使い方のポイントは、加熱しないことです。
酸化しやすく、加熱するとせっかくの成分が壊れてしまうためです。
なるべく手を加えない使い方をすることで、最大限の効果を得られます。

手作りドレッシングの材料として使ったり、あえ物や冷奴などにひとたらしするなど、いつもの料理に少しずつ加えてみましょう。
納豆に混ぜるのもおすすめ。コクが出ていっそうおいしくなります。
味噌汁にたらす使い方もあります。加熱に弱いえごま油ですが、熱い料理も食べる直前にたらす分には問題ないようです。

変わった使い方としては、トーストにバターの代わりに塗る方法があります。
イタリア料理のお店では、パンのバターの代わりにオリーブオイルが出てくることがありますが、それと同じような感じです。
えごま油はオリーブオイルほど風味が強くないので、パンに塗った後に塩を振ったり、イタリアンぽくバルサミコ酢を加えるとおいしく食べられます。

えごま農家の方は、大根おろしにかけたり、お刺身を食べる際にしょうゆに混ぜたりして使っているそうです。
油のコクで、脂ノリのよくないお刺身もおいしく食べられるのだとか。

加熱しないで摂取することさえ気をつければ、少しの工夫で普段の食事に取り入れていくことができます。
毎日の食事にえごま油をプラスして、生き生きとした健康な生活を続けていきましょう。