テレビで話題になったえごま油ですが、少し前までは入手するのに大変な思いをしている人も多かったようです。
えごま油はそれまで日本ではあまり馴染みがなく、韓国食材を扱うお店で見かけるくらいでした。
えごま、と名前がついていますが、実はごまが原料ではなく別の植物から作る油です。
えごまとは一年草のシソ科の植物で、その種子を搾ってえごま油として用います。
話題になり始めた時、なんとか手に入れたいと思ってネット通販などで探した人も多かったのではないでしょうか。
えごま油で検索すると以前なら韓国から輸入された製品が多かったようです。
韓国ではえごまといえば種子を搾った油だけでなく、葉も野菜として好んで食べていることが多く、とても身近な植物です。
韓国料理といえばごまやごま油を多く使うイメージがありますが、えごまを栽培している農家では手作りのえごま油を作り、親族や知人におすそわけして喜ばれているようです。
では日本ではなじみのない植物なのかといえば、決してそうではありません。
実は、えごまはごまよりも古くから利用されてきた植物なのです。
えごまの種子をごまのように調理して食べていましたし、菜種油が普及するまで日本国内では食用油と言えばえごまを搾ったものをさしました。
量は少なくなったもののえごまを栽培し油に加工している地域があり、安心安全な国産のえごま油を手に入れることは可能です。
通販でも入手することができますが、話題になったということで購入するのに制限があったり、人気のものは手に入りにくいようです。
通販で注意しなければならないのは、国産であるか判断できない製品もあるということです。
産地が明確でないものもありますし、製造方法も圧搾製法を用いた製品であれば油は色が薄い黄色で透き通っており、そのまま飲んでもサラッとして美味しいとのことです。
しかし、焙煎したものは茶色く濁り、雑味があるので飲み辛いようです。
国産であっても農薬が使われているえごまであったり添加物が配合されたものもあるので、購入の際にはきちんとチェックするようにした方が無難でしょう。